創業15年を迎えました!ホワイトプラス15年の歩み 〜新しい価値を世の中に生み出し続け、誇れる会社にしたい〜

こんにちは。人事マネージャーの田中です。

ホワイトプラスは2024年7月13日で創業15周年を迎えました。

これまでにチャレンジしてきたこと、また危機をどう乗り越えてきたのか、15年の歩みをご紹介します。

ガレージで創業

2009年7月13日、株式会社ホワイトプラスは現取締役の3人で設立しました。

創業した場所は、取締役 森谷さんの実家である蒲田のガレージ。AppleやGoogleがシリコンバレーのガレージで創業したように、ホワイトプラスもガレージでのスタートでした。まず最初に決めたのは、「新しい価値を世の中に生み出し続け、誇れる会社にしたい」ということでした。

そのために何をやるか、どんな事業がよいのか、事業アイデアを1人50個ずつ考え、3人合わせて計150個もの事業計画案を出し合いました。

その中で、全員が「これなら勝てる!」と納得した事業が「ネットで完結する宅配クリーニング」。創業事業「Lenet(リネット)」の誕生です。

提携工場探しに奔走。衣類の検品や梱包も自分たちで

事業が決まり、早速クリーニング工場探しを開始しました。最初は大田区中のクリーニング店をリスト化して、片っ端から電話しましたが、ほとんど会ってもらえませんでした。

やっと会ってもらえても、クリーニング工場の方には、
「クリーニングとインターネット?上手くいくわけないよ!」
「楽して儲けようとしてんじゃないの?」
と散々な言われようでした。

でも、自分達が出した事業案には絶対の自信を持っていたので絶対に諦めませんでした。
地道にタウンページで検索し、アポを取り続け、やっと協力してくれる工場を見つけ、サービススタートに漕ぎつけました。

最初は1日のご注文は数件。お客様からの連絡を1件でも取り逃がさないようにするため、トイレにも電話を持っていきました。また、この時はクリーニング品の検品から品物の梱包と発送も自分たちで行っていたため、土日も交代で出勤し、週末フルで休めたのは3週に一度でした。

最初の危機は提携工場の移転

当時提携していた工場が都内から埼玉に移転することになり、事業継続が難しい状態になりました。

そこで考えたのが、工場内で検品・発送を行い、工場でオペレーションが完結するフローを構築することでした。工場から移転の話が出て、検品センターの工場統合と閉鎖の決定まで2ヶ月弱。約4ヶ月の間、新しいフローを構築していきました。

今のリネットのモデルの誕生です。そして、この年には通期黒字化を達成。

布団やくつの宅配クリーニング、保管サービスを続々リリース
そして2013年には資金調達を行い、成長加速

2009年創業し衣類のクリーニングを立ち上げた後、すぐに布団クリーニングもリリース。そして、2010年には靴クリーニング、2012年には新規事業やリネットの保管サービスなど、続々とサービスが誕生しました。

また、黒字化したことでリネットがビジネスモデルとして成立し、市場があることも実証できたため、資金調達をして急拡大することを決断。リネットは大きく変化します。

まず「プレミアム会員」をスタートさせ、同時に「2日後届け」も開始します。
これは、それまで最短5日後届けだったリネットの利便性を大きく変えるものでした。

オフィスを渋谷に移転。専門工場を立ち上げ

2013年末にオフィスを渋谷に移転し、やっとベンチャーらしくなりました。

そして、2014年2月には初のリネット専門工場を設立。

春のクリーニング繁忙期(3-5月)に間に合うようにと急いで立ち上げたものの、立ち上がったのは2月。通常、クリーニング工場は、生産力をトップピークに持っていくのに少なくとも半年はかかると言われています。そんな中、春の繁忙期を迎え、さらに間の悪いことに、この年の春は消費税の増税があり、駆け込み需要も相まって例年の春の繁忙期以上に受注が跳ね上がりました。
注文を遅延させぬよう、社員総出で連日工場へ行き、ひたすら作業をしお客様にご迷惑がかからぬよう対応するという怒涛の数週間を過ごしました。

その後、ホワイトプラスの志に共感してくれるクリーニング会社との協業も増え、現在のリネットを支えていただいています。

リネットロゴ刷新

2015年、リネットを通じて「毎日を楽しんで生きる人の明日を新しくする体験」を提供しようと、ブランドコンセプトを設定し、リネットロゴを刷新しました。

リネットロゴの変化はこちらです。

バリューを発表

2018年6月、ホワイトプラス共通の行動・判断基準である“バリュー”を発表しました。

ホワイトプラスは事業が複雑で職種も多く、背景も育った環境も異なる社員が集まっている職場で、行動や判断の基準、称賛や評価の基準もバラバラとなっている課題があり、それらを整えるため、バリューを創りました。価値観は皆それぞれで、お互いに尊重し合いたいものなので「統一する」ことはできないと考え、行動・判断基準は社内で「揃える」ことができるものだと考えています。

作成にあたっては、皆が覚えやすく理解しやすいものになるように3つに絞ることに決め、決定までのプロセスにも全社員を巻き込んで作り上げていきました。検討に検討を重ねて、PJ発足から8ヶ月かけて決定したホワイトプラスのバリューがこちらです。(バリュー策定の記事はこちら

創業10周年、コーポレートロゴを刷新

2019年7月、創業から10年が経ち、その節目にホワイトプラスのコーポレートロゴを刷新することにしました。プロジェクトメンバーが経営陣にヒアリングしながらCI(Corporate Identity)を整理し、コーポレートロゴ案をなんと400〜500案も作成。その中から絞り込んでいき、経営陣とディスカッションを重ね、現在のコーポレートロゴに決定しました。コンセプトは「新しい日常をつくる」ために変化と革新を続け、枠にとらわれず、自由闊達に枠をはみ出し、成長・変化し続け上を目指すという想いが込められています。また、力強く上に伸びるフォントは私たち一人ひとりの強さと我々のバリューでもある「のびしろで戦っている」メンバーを表現しています。

総額15億円の資金を調達

2020年以降の急成長を実現させるための投資資金の調達に動き出しました。リネットは独自性が高く、業界パイオニアということもあり、投資家からの評価は高く、もちろん苦労もありましたが、リネットの価値やホワイトプラスの将来性を伝え続けた結果、日本最大規模の独立系VCであるグロービス・キャピタル・パートナーズ社から投資を受けられることになりました。さらに、YJキャピタル社(現Z Venture Capital社)とラクスル社からの投資も決まり、銀行からの融資を合わせ、総額約15億円の資金調達を実施。これにより、成長を加速させるための、エンジニア採用の強化やさらなるマーケティング投資への準備ができました。

そんな矢先のコロナショック

2020年からの急成長に向けた準備が着々と進む中、誰も想定していなかった人類を脅かす新型コロナウイルス感染症が世界を襲いました。2020年1月まではリネットの受注は順調に推移していたのですが、感染拡大が大きくなるにつれて受注が下がっていき、ついに4月に緊急事態宣言が発令され、春の繁忙期の真っ最中に大打撃を受けてしまったのです。

コロナショックが直撃する中でも生産スケールするための仕組みを構築し、新しい提携工場も加わり、オプションのリニューアルを行い、これまで以上にオプションの品質がアップするなど、品質への取り組みも実現しました。

長引くコロナ禍でも、継続利用して頂ける新規顧客の獲得を実現するために、レバレッジが効く施策を見つけて、実行することに「集中」し、コロナ禍による逆境の「突破」を目指しました。

リネットクロークのリリース

すでに提供しているリネット保管サービス「プレミアムクローク」は、パック制で5点、10点、15点と利用できる衣類の枚数やお預かり期間も決まっています。もっと自由に出し入れできる保管サービスを提供したいと考え、リネット衣類のオプションサービスとして、1枚から預けることができ、いつでも引き出すことができる「リネットクローク」の提供を開始しました。

開始当初は手動で行うことも多く、またどれくらいご利用いただけるか全くわからない状態だっため、冬の引き出し時期が集中し、出荷業務のため社員が交代で倉庫に行き難をしのぎました。

自己資金で事業成長をさせる方針に切り替え

2022年の米国の利上げにより資金調達環境が大きく悪化したため、自己資金で事業成長をさせる方針に切り替え、「2023年度の黒字化」を目指す方針を打ち出しました。2022年下期から取り組んだことが、収益改善と顧客獲得の改善です。

コストを見直し、固定費率・変動費率の引き下げ、損益分岐点の引き下げを試み、また、獲得すべき顧客をより効率的に獲得するため、あらためて市場理解、顧客理解を行い、リネットの顧客ターゲット像を再定義。顧客像が明確になり、コミュニケーションを見直しプロモーション展開を行っています。

2024年は二期連続黒字を目指し、成長加速のための取り組みを全社一丸となって取り組んでいます。
これからの5年、10年も挑戦を続け、ビジョンの実現を目指していきます!

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