新米パパが3回に分けて育休を取得する話

こちらの記事は、WHITEPLUS Advent Calendar 2022の13日目の記事です。



 こんにちは。自宅にいたままクリーニング「リネット」を運営する、株式会社ホワイトプラスのPR担当の@s1013です。今年の10月13日に第一子(息子)が誕生しまして、産後パパ育休を10-11月で2週間ずつに分割して、取得しました。

 さらに育児休業を12月中旬から約1ヶ月取得予定で、これから3回目の育休期間を迎えようとしています。(下図参考)

 計2ヶ月の育休期間の折り返し地点を迎えたので、育休までの経緯や、育休取得の感想、育休の分割取得のメリット、子育てで大切にしたい考えなどを書き残したいと思います。

▼なんで育休とったの?

・出産でダメージを受けている妻の負荷を減らしたかった
・仕事と子育てを両立できるイメージが正直湧かなかった
・子どもの成長をじっくり見たかった
・会社の人に報告したときの第一声が「育休とらないのー?」だった
(ありがたき…)

 簡単にまとめると、この4つです。

 出産前から、産後のダメージは「交通事故レベル」とか、「全治2ヶ月の大怪我と同じ」とか、そういった情報をいろんな雑誌やウェブの記事で見たり、友人や先輩から聞いたりしていました。そんななか、3時間おきに授乳をして、睡眠リズムが安定しない新生児期のワンオペは肉体的にもですが、精神的にもかなりしんどいだろうと。仕事をしながら、子育てをする選択肢もありますが、

・今年はプライベートの変化が多く、自分自身多少ストレスを抱えていた
・子育てという未知の領域で、仕事とバランス取れるか不透明だった
・仕事も子育ても全力投球したら身体がもたないかもと思った

などの理由から、自分には仕事と子育てを両立できるイメージが正直湧かなかったです…またもしかしたら最初で最後の新生児の育児になるかもしれないと思ったので、育休を取得できないか相談しようと思っていました。

 そんな矢先、当時の部署の上司に妻の妊娠報告をしたとき、まだ育休の相談もしていないのに「おめでとう!育休とらないのー?育休取ったら、ブログで体験談書いてよ!」と、前のめりに、背中をそっと押してくれたことを今でも覚えています笑。(そして、いま子どもをあやしながら記事を書いています笑)

▼そもそも産後パパ育休って?分割したのはなんで?

男性の育児休業の取得促進を目的に、2022年10月から導入された「出生時育児休業(産後パパ育休・男性版育休)」制度のことです。具体的には、以下の内容です。

・従来の育児休業とは別に、男性が子の生後8週間以内に4週間まで休業が可能
・産後パパ育休は2週間前に申請でOK
(従来の育児休業制度は1ヶ月前に申請が必要)
・分割して2回の取得が可能
(最初の申請時にまとめて会社に伝える必要あり)
・休業中に就業も可能
(労使協定を締結している場合に限られ、合意した範囲内が条件)

 今回創設された産後パパ育休も、今年の10月に内容が改正された通常の育児休業も、それぞれ2回に分けて取得できるようになり、合計4回の育休を取得できます。なので、例えば夫婦でかわりばんこに育休を取得したり、仕事と子育ての両立するために活用したり、柔軟性のあるスケジューリングでの育休取得が可能です。

 冒頭でお伝えしたとおり、私は分割して2回の産後パパ育休を取得。また1回目の産後パパ育休ではやりかけの仕事が発生することが見えていたので、会社と話して週2時間の就業をすることにしました。

分割した背景としては、妻が3週間ほど実家に帰省するとスケジューリングしていたことが大きかったです。分割せずに自分も休む選択肢はありましたが、

・組織体制が変わったタイミングで、今後の仕事が不透明だった
・長期間休むことで戻ってきた時の浦島太郎状態を避けたかった
・11月にイベントの開催予定があり、準備を担当していたこと
・金銭面的にも働けるときは働いたほうがよいと思った

などの理由から分割して取得しました。

▼ 会社への報告は?周りの反応はどうだった?

妻の妊娠が判明し安定期に入ってから、上司や役員に報告し、仕事や雑談をする機会が多いメンバーに報告しました。ホワイトプラスでは、男性役員の育休取得実績があり、また報告タイミングではすでに女性社員が育休取得中、別の男性社員も育休取得予定であったこともあり、報告・相談することの不安は一切ありませんでした。

上記以外にも、

・ホワイトプラスはパパママ社員の割合が40%を超えていること
・子育てしやすいように時短正社員制度があること
・社長の井下さんや役員が実際に子育てしながら仕事してる様子を見ていたこと
・「ご家族を大切にしてください」と社長の井下さんが社員に話している姿を見ていたこと

なども、不安がなかったことに繋がっていたと思います。

 実際に報告した仲間からは好意的に受け取っていただき、子育てに関するアドバイスや心構えを教えてもらいました。社内では男性の育休取得が当たり前かもですが、報告後に「なんで育休取るんですか?特別な事情でもあるんですか?」と社内の人に一度も聞かれなかったのは、ノーストレスでだいぶありがたかったです。役員との1on1で妊娠と育休の報告をした際にも「第一子の子育ては大変なので、ぜひ奥さんと子育てに向き合ってください」と言ってもらえたのも安心しました。

 またちょうど組織変更のあったタイミングだったので、異動先の上司にも出産予定と育休希望を伝えたところ、「新しい組織体制・役割でバタバタかもだけど、チームで協力するので、気にせずにぜひ育休とってください!産後の恨みは一生忘れないから笑」と叱咤激励?してもらったことも印象に残っています笑

 上司や会社と相談して、育休スケジュールを決めた後は、引き継ぎ一覧表を作成し、チームに引き継ぎをしました。もともとPRチームはJiraのスクラムボードを使って、個人およびチームのタスク管理をしており、チーム全員でタスクをある程度は把握している状況だったので、引き継ぎも比較的容易でありがたかったです。とは言っても、色々と巻き取っていただいたチームの皆さんに圧倒的感謝…🙏

▼出産当日はどうだった?

 妻が通院していた病院は出産に立ち会うことも可能でしたが、(新型コロナウイルスの影響で、いまは立ち会えない病院も多いようです)夫婦で話し合った結果、立ち会いはせず、出産後に面会することにしました。

 ホワイトプラスはフルフレックスを導入しており、かつ現在は在宅勤務がメインなので、有給を使うことなく、出産当日に病院に行くことができて助かりました。(出産当日は朝4時に妻の入院付き添いで病院に行き、一度自宅に帰り、少し仮眠して仕事して、出産後に病院行ってという流れで疲れていたので、その点でも早めに上がれたのはありがたかった…)

▼実際に育休どう?

 まだ折り返し地点ですが、人生の中でいましか味わえない貴重な日々を過ごせており、個人的には育休とってよかったです。その理由としては、

・子どもの成長を夫婦で一緒に同じ速度で感じられる
・2人で育児をするから辛いことも笑いにできる→疲れるし大変だけど育児が楽しいと思えた
・2人で育児をするから少し余裕を持って子どもやパートナーと接することができる
・育休をもしとってなかったら身体的・精神的に余裕がなく、仕事も育児も家事も中途半端になり、負のスパイラルに入っていた気がする(育休取得してても、疲労度がすごいので)
・妻や子供の体調不良など突発的なハプニングにもすぐ気付けるし、すぐ対応できる
・毎日おむつ替え・散歩・沐浴・寝かしつけなど、子どもと触れ合えて幸福度爆上がり

などなど。他にもいっぱいありそうですが、いずれにせよこの経験は人生において、何事にも代え難い大きな財産だと感じています。世の中の子育てをしている方々、子育てしながら働いている方々、子育てをサポートしてくれるサービスや商品づくりをしている方々、そして何よりも自分を育ててくれた両親に、あらためて感謝したくなります。頭が上がらない…

弊社が提供するクリーニングサービス「リネット」も、共働き世帯で子育てや仕事で忙しい方が多く利用されているので、ユーザー心理を理解するうえでも、よい経験になったと感じています。

▼分割取得したメリットは?

分割取得のメリットは大きく3つあると感じました。

・子育てと仕事の両立について失敗し、復帰後の働き方について危機感を持てた
・途中で復職を挟むことで、会社やチームの動きを途中でキャッチアップできる
・育休と育休の間で外せない仕事をやり切ることができた

 子育てを経験した全ての方々から怒られると思うんですが、生まれる前は、子どもをあやしながら仕事できるだろうと生意気なことを思っていました(過去の自分を叱りたい)。

 抱っこしたら大体の確率で両手塞がるから手を動かすのは無理、、それに加えて、2回目の育休が終わって復職したときは、妻の体調不良もあり、仕事しながら育児もしていたため、日中は仕事がはかどらず…。

 夜は比較的寝る子だから、じゃあ夜に仕事して巻き返そう!と思っても、そういう時に限って寝てくれなかったり、寝たと思ったころには力尽きていることもあり…いち早く失敗をし、このままではいけないと危機感を持てたことが一番よかったことかもしれません。

最後に

 今回複数回の育休でいろいろとサポートしてくださったチームや会社の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 私は育休を取って良かったと思う派ですが、そう思えた一番の理由は、初めて体験する子育ての中で、大変なことも嬉しいことも、パートナーといっしょに経験し、同じ壁を一緒に乗り越えようとする仲間感を得れたことかと思います。

 育休を取るか取らないかの考え方や価値観は人それぞれだと思いますし、一概に育休を取るがすべてではないとは思いますが、それでも大切なことは子育てや家事、仕事について、2人で話し合い続けることと育休期間を経て、感じました。

 もしも家族を大切にしながら仕事もバリバリ働きたいというのであれば、ホワイトプラスでは、過去に働きがいのある会社ランキングでベストカンパニーを受賞したり、ホワイト企業アワードで最優秀賞を受賞したこともあり、育休取得もしやすく、メリハリをもって働きやすい環境があるかと思います。よろしければ下記の記事も参考までにご覧ください。

現在、自宅にいたままクリーニング「リネット」を運営する、ホワイトプラスでは、会社のビジョンやバリューに共感していただけるエンジニアを募集しています。先日リネットの会員数も50万人を突破しました(めでたい)

オンラインでカジュアル面談もできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

https://www.wh-plus.co.jp/recruit/

追伸

偉そうなことを言いましたが、
妻に先日「育休期間の働きは何点だった?」と聞いたら、

「7点」と言われました。

10点満点なのか、100点満点なのかは聞けていません。
先ほどの自分の発言がブーメランで戻ってきた気がします。

3回目の育休期間も2人で話し合い続けることから、
逃げずに頑張りたい所存です。

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