こんにちは!人事の高見です。
ホワイトプラスは、2020年3月末に約15億円の資金調達を発表しました。調達した資金の主な用途は、「リネット」のサービス基盤拡充に向けたエンジニアの採用とテレビCMなどを含むマーケティングへの投資です。
「リネット」のサービス開始から11年。なぜ今、資金調達をしてエンジニア採用を強化するのでしょうか?
今回はその疑問や求める人物像などについて、共同創業者で取締役CTOの森谷さんに聞きました。
資金調達はさらなる『新しい日常をつくる』ために
--早速ですが、今回当社が資金調達をした背景を教えてください。
今回、資金調達を実施したのは、事業成長をもっと加速させるためです。現在の「リネット」において、注力すべきポイントは大きく2つあると思っています。
1つめはサービスの認知獲得と、新規でご利用いただくお客様をいかに増やすかということ。もう1つが、いかに繰り返し「リネット」を使用してもらうか、です。それらを強力に推進するために資金調達をしたというのが背景です。
--新規顧客獲得とリピート率向上ですね。そこに対する投資のポイントはどこですか ?
新規顧客獲得に関しては、いかに認知してもらうかが非常に大きな課題点としてありました。昨年からテレビCMを開始して、どのくらいセッションが伸びるかなどをみてきましたが、その道筋も見えてきたのでさらにマーケティングに投資をすることにしたんです。
2つ目のリピート率向上に関しては、使い続けていただくためのサービス開発や改善ですね。アプリのほかにも、サービス上には小さなペインポイントがたくさんある状態なので、その改善をして顧客体験を向上させたいですね。
多数の改善をするためには、そもそもエンジニアの手が足りていません。リピーターのアクティベイト化を進めていく上で、エンジニア採用の投資に踏み切っています。
エンジニア採用の肝は『アプリ開発』
--エンジニア採用の中でも、特に強化したいポイントは「アプリ開発」だとプレスリリースで発表しています。その背景を教えてください。
お客様が好むデバイスは、やはりアプリになると考えています。アプリを利用して注文する方は購買意欲も高いので、注力すべきポイントの一つというのはあらかじめ分かっていました。とはいえ、これまでは専任体制がとれていなかったので、アプリ開発エンジニアの採用を加速させていきます。
--現状のアプリ開発は、どんなフェーズなのでしょうか?
iOSとAndroidでフェーズが違うので、それぞれお話しします。
iOSに関しては、2014年から提供しはじめて、2016年頃に一度作り直しをした経緯があります。そこからメンテナンスや新規機能の開発を行っていました。そこまで新しく、何かをやり直さなければいけないということはなく、改善を繰り返して発展させられる状態になっている、というのがiOSです。
一方でAndroidは、提供しはじめたのが2016年頃。
しかし、その後すぐにAndroidの専任者が抜けてしまい、しばらく維持やメンテナンスができない状態が続いていました。そして今年ようやくAndroidの専任者を配置して、リニューアルやリビルドを行い、アプリをリリースしたという状況です。
エンジニアとして技術の幅を広げられる環境
--iOSとAndroid両部門に関して、「面白さ」を挙げるとするとなんですか?
技術的な面白さはiOSもAndroidも一緒なんですけど、基本的にその領域のプロフェッショナルとして、採用に関しても責任を持って動いてもらいたいと思っています。
さらに、サーバーサイドからネイティブアプリまで、一気通貫でみてもらうことを想定しています。そこをやりたいという人にとっては、いい環境を提供できるかなと思っています。
--一気通貫してサービスを作れるのは、エンジニアにとっていい環境ですよね。
そうですね。そのエンジニアの志向にもよると思うのですが、ネイティブアプリの部分だけやりたいという人には、逆に向かないかもしれません。「エンジニアとして技術の幅を広げていきたい」「技術要素を網羅的にできるようになりたい」という人にとっては、いい環境だと思います。
--アプリ開発エンジニアがホワイトプラスにジョインするにあたって、課題などはありますか?
課題としては、ドメイン知識のキャッチアップでしょうか。面白さの反面、初見でいきなり開発に携わるというのは結構ハードルが高いかもしれません。
なぜかというと、たとえばキャンペーンの運用や社内で使用している業務システムや、提携しているクリーニング工場向け基幹システムなどのドメイン知識(業務に関する知識)がどうしても必要になってくるので、そこのキャッチアップが課題だと感じています。
ドメイン知識を持っている人から持っていない人へのトランスファーについては、それらの知識をドキュメント化して残すのは簡単です。しかし、読んだところで肌感を持って理解するのはなかなか難しく、業務を通して知識や背景をどうやって移していくのかは課題ですね。
--現状その課題に対して、改善策はありますか?
そのドメイン知識の種類ごとに方法論が違うので、実際にペアプログラミングをしてみたり、ディスカッションしてみてお互いの理解を深めるなど、いろんなスタイルがあると思うので、そこは個別にやっています。
何を誰から移していくみたいなところのマッピングは、スキルトランスファーの表を使って行っているというのが現状です。ご興味ある方はぜひこちらの記事をご覧ください。
技術志向よりサービス志向。お客様に価値をいかに提供できるか
--今後どういった人を求めているのか教えてください。
基本、エンジニア採用もビジネスサイドの採用でも変わらず、3つのバリュー「のびしろで戦う」「心遣いで仲間を笑顔にする」「気づいたらすぐ行動」とマッチすることが前提としてあります。(バリューについてはこちら)
もう一つ見ているところが、「技術志向」より「サービス志向」かどうかです。自社開発なので、技術を使ってどうお客様に価値を提供していくのかという思考に立てないと、フィット感は薄いと思っています。
サービスを伸ばすために必要な「チーム」とは
--これからどんなエンジニアチームを作っていきたいですか?
先ほどの求める人物像の続きになりますが、事業やサービスを改善することを第一目的における方と働きたいなと思っています。
その先にいるお客様を意識しないと、サービスの価値を上げることや改善をしていくことは難しいですよね。ちゃんとお客様を見ることができる人、むしろそういうtoCのサービスが好きな人と働きたいです。
なので、どんなチームを作りたいかは「サービス志向のエンジニアチーム」であり続けること。
そしてもう一つは、サービス志向でありながら技術研鑽にも努力を惜しまないチームであること。サービス志向とは言っても、技術力だったり技術の研鑽をしなくていいというわけではありません。
サービスを伸ばしていくために必要な技術や知識の幅を広げていくことは続けていく必要があります。そのためのバックアップは惜しみなくしていくつもりです。
ビジョンの根幹に響いた方と共に、唯一無二の場所を築く
--最後に、この記事を読んでくださっている方に一言お願いします。
私たちは『新しい日常をつくる』というビジョンを掲げています。当社のサービスを使っていただいているお客様が、今まで生まれなかった新しい自由な時間を手に入れる。そして、日々の生活にゆとりを持てる、精神的な豊かさを持てる、そういった世界を作りたいというのがビジョンの根幹です。
現在、共働き世帯はじめ、日々の生活が忙しすぎてなかなかこころと時間に余裕が持てない方が増えていると思います。そういった方々の生活を応援し、テクノロジーの力で時間と心にゆとりのある「新しい日常を提供したい」という想いでホワイトプラスを創業しました。
その想いに共感して、一緒に「リネット」を作り上げたいと思ってもらえると嬉しいですね。他にもtoCサービスやアプリ、EC系の開発をやっている会社はたくさんあると思います。ただ、どういう方向に向かって、なぜその事業をやるのかに共感しないと、唯一無二の場所って生まれないと思うんです。
ビジョンを理解し、共感してもらって、「だからリネットをもっと自分の手で良くしていきたいんだ」と思えるようなエンジニアの人と一緒に働きたいですね。
森谷さん、ありがとうございました!
今回の話を聞いて、興味を持ってくれた方にお会いできることを楽しみにしています!
より詳細な仕事内容を知りたい方、エントリーしたい方はこちら
森谷 光雄(もりや みつお)
法政大学文学部心理学科卒業後、IT系人材紹介企業においてサービスサイトの運用・保守・リニューアルや社内インフラ運用・保守・新規事業立ち上げを担当。2009年にホワイトプラスを共同創業し、現在はCTOとしてエンジニアリング領域や新規事業開発を管掌。3児のパパ。趣味は釣り・料理・アメフト。ホワイトプラスの釣り部(非公認)に所属。